「第5回コウノトリの生息を支える市民交流会」を開催いたしました。(日本コウノトリの会主催)
- 事務局
- 2018年7月2日
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6月30日(土曜日)~7月1日(日曜日)
「第5回コウノトリの生息を支える市民交流会」を開催いたしました。
(日本コウノトリの会主催)
会員を中心に、各団体の紹介などコウノトリで繋がる人から人へ、
広報をしなくても90名の皆さんが参加してくださいました。
恒本副代表より主催者として参加してくださった皆様へ感謝の気持ちをお伝えし
豊岡市長の中貝宗治様より歓迎の挨拶
コウノトリの郷公園副園長の高垣正広様より来賓のご挨拶をいただきました。
佐竹代表より、『一年の歩みと課題』について報告してから
参加してくださった各地の歩みと課題について
報告を聞き合い討論会をしました。
その後、昨年度から進めている
「コウノトリ市民科学」について鷲谷いづみ教授(中央大学理工学部)より説明していただきました。
鷲谷先生は「ユニークな生物多様性市民科学への期待」と題したお話で
市民がデータを集めて、分析・評価で主導的な役割を果たす科学の営みと話され
情報学と保全生態学の協働による生物多様性市民科学の研究を
10年近く続けてこられました。

このプロジェクトは
「コウノトリとの共生」、ひいては「自然との共生」のための市民科学で
コウノトリにやさしいまなざしを向け、地域を越えてつながろうとする人々の絆、
生物多様性の保全・自然再生に取り組む地域と若い研究者の絆、
「未来の市民」や「未来の研究者」との絆を結ぶものと話され共鳴しました。
続いて、コウノトリ目撃情報アプリについて安川雅紀先生(東京大学地球観測データ統融合連携研究機構 特任教授)より
Web版のデータ(目撃情報)の流れや登録や入力の仕方を教わり、データ公開までの流れや、アプリケーションの機能について説明していただきました。
今後の予定として、データアップロードの効率化や地域のニーズに応じたページを作成したり、適宣、各種機能を改良していきたいとのことで
7月1日の公開後も、皆さんのご意見を聞きながら改良していきたいと、
市民に寄り添い、進めていただいています。

その後、スマートフォン版のコウノトリ目撃情報アプリについて
服部純子(東京大学生産技術研究所 特任研究員)より
データ(目撃情報)の流れや登録や入力の仕方を教わり、
データ公開までの流れや、アプリケーションの機能について説明していただきました。
交流会の最後に、鷲谷先生、安川先生、服部さん
そしてもう一人、2002年から目撃情報をまとめ発信している宮村副代表へ
感謝の気持ちを込めて、豊岡カバンを贈らせていただきました。

交流会・学びのあとは、夕食会を兼ねた懇親会、2次会と深夜まで懇談は続きました。
翌朝は8時より、公開式をして
アプリ勉強会を開催し安川先生、服部研究員
東京大学大学院の井上さん、中央大学の梶原さんにもお手伝いいただき
ご自分のパソコン、スマホでダウンロードをして実際に入力してみました。
これで完成ではなく、今後も使ってみて改良点などがあれば
随時対応してくださるそうです。
勉強会のあとは、日高町広井地区の人工巣塔~伊府湿地~土井井堰を回り
出石そばでき昼食を囲み、散会としました。
今回、高校生が5名参加しくださったこと(香住高校・近畿大学付属豊岡高校)
総合司会を、地域おこし協力隊で当会会員の永瀬さん
夕食会の司会も東京農工大学大学院生の小松さんが快く勤めてくれたこと
若い世代の参加に心強さを感じた交流会でした。

「来年はどこでされますか?」
「コウノトリが好きなだけで、参加しましたが考え方の世界が広がりました」
「懇親会でゆっくり話せました」
「アプリはできないと思っていたけど、コウノトリのために挑戦しますわ」(70代)
「コウノトリの生態について、観察されている方の話を聞きよくわかった」
書き入れないほどの感想をいただきました。
各地からの報告については、割愛させていただき申し訳ありません。
今後、何かの形で、ご報告させていただきます。
参加してくださった皆様、支えてくださっている全国の皆様
ありがとうございました。
ご報告したいことは、山ほどあります。
大変、申し訳ありませんが、各地の報告は割愛させていただきました。