わたしたちは...
2016年8月30日、市民組織「日本コウノトリの会」を結成しました。
飛翔力が強く、東アジアを自由に行き来する渡り鳥・コウノトリ。野生復帰途上にある個体たちも、徐々にそのおおらかな本領を発揮しつつあります。彼らに寄り添い、支えていくには、私たちも閉塞的であってはなりません。様々な人々、機関、団体、企業と広く連携し、可能な限りコウノトリが生息できる環境を多様に創っていきたいと考えています。
人もコウノトリも共に生きていける社会を目指して...
わたしたち市民の力量を、全国ネットワークを構築して高めていこうと決意!
困難な道ですが、「次代に生きる子どもや孫のために創っておく」と思うことで、壁は突破できると信じています。
かつては、日本各地で暮らしていたコウノトリが、明治以降の近代化(経済・効率至上主義)によって激減し、ついに日本の空から姿を消したのは1971年のことでした。あれから半世紀近くが経過した今、コウノトリは人々の熱意と努力によって見事によみがえりつつあります。(1/7) 写真:和歌山市北部・園部の高台(2015.02.12)
人工飼育での保護増殖事業で個体数を増やしたコウノトリは、2005年から兵庫県豊岡市で始まった放鳥と野外繁殖により着実に仲間を増やし続けています。昨年からは千葉県野田市、福井県越前市、韓国イエサン郡で放鳥された個体がそれに加わって、今や100羽を超えるコウノトリたちが北海道から沖縄、千葉から朝鮮半島と東西南北を幅広く飛び廻っています。(2/7) 写真:
小規模でも、生態系の頂点に立つ肉食鳥・コウノトリが採食できる環境ができれば、そこには必然的に多様な生物が住める空間となるでしょう。その空間が増え、いくつかがつながれば、少しずつ少しずつ、人もコウノトリも共に生きていける社会に近づけると思っています。 困難な道ですが、「次代に生きる子どもや孫のために創っておく」と思うことで、壁は突破できると信じています。(7/7) 写真:
かつては、日本各地で暮らしていたコウノトリが、明治以降の近代化(経済・効率至上主義)によって激減し、ついに日本の空から姿を消したのは1971年のことでした。あれから半世紀近くが経過した今、コウノトリは人々の熱意と努力によって見事によみがえりつつあります。(1/7) 写真:和歌山市北部・園部の高台(2015.02.12)
事務局
団体名: コウノトリ湿地ネット (設立年月日:平成19年9月20日)
英 名: wac-s
住 所: 〒669-6103 豊岡市城崎町今津1362
TEL: 0796-20-8560
FAX: 0796-20-6302
e-mail: 8560toshima(at)iris.eonet.ne.jp
HP: http://wac-s.net/
日本コウノトリの会の目的(設立目的)
『日本コウノトリの会設立趣意書』に基づき、わたしたちは、例えば、次のことに取り組んでまいります。
◎コウノトリの生態をより深く理解するために
・まず、会員がコウノトリを正しく理解するために、学習活動を進めるとともに、コウノトリが飛来したら個体の動向を観察します。
・観察状況は、当該自治体やコウノトリの郷公園に報告し、かつ会員に発信して情報の共有化を図ります。
◎コウノトリのことを広く知ってもらうために
・コウノトリのこと、野生復帰の取り組みのことなどを広く知ってもらうよう、いろいろな方法で活動します。
・各地にコウノトリが飛来してきたら、できる範囲で観察され、当会(コウノトリの郷公園、当該自治体)に情報提供していただくよう、広く呼びかけます。
・飛来情報は、当会で整理してHPで公表します。
◎全国各地で、コウノトリの生息環境づくりを進めます。
・コウノトリの餌場になるよう、とくに休耕田や放棄田を活用して湿地にしていく活動を進めます。
沿革
2016年8月30日 「日本コウノトリの会」が発足